このページは鉱物その他を砕いて粉末(顔料)にするためのツールを概説する。原料の総量、硬度などによって適切なものを使いのが顔料製造の近道である。
乳鉢、乳棒
鉱物を砕くのに最も基本的な道具である。マラカイト、アズライト、ラピスラズリ、辰砂など硬度の比較的高くない鉱物は乳棒でもなんとか砕ける。仕上げの細かくするあたりは、手の感触で調整できるので、たの粉砕機器を使っても最後には乳鉢乳棒で調整することも多い。乳鉢・乳棒は何個あっても困ることはない。というよりなぜか常にもっと数があったらいいのにと思うことが多い。
石臼
石臼も鉱物その他を砕くツールとして昔から使われていた。硬度の低めの鉱物であれば、もっとも早く多くの顔料を作れると思うが、硬度が高いと石の方を摩耗してしまうかもれない。ラピスラズリ、マラカイト、木炭などは十分砕ける。また、ボールミルと違って目視しながらできるし、結果もわかりやすいので、教室等で使用する場合は盛り上がってよいかと思う。
粉砕機
写真のような粉砕機がネットショップで1.5万円ほどで購入できる。ナッツなど食料品を粉砕する機械であるが、鉱物も砕けるようである。原理としては、刃物で粉砕というよりは、もの同士をぶつけて粉砕するようである。染料となる材料も砕けるかもしれない。

鉱物は事前にハンマー等で5mm大以下に砕いておく。

砕いたものを粉砕機に投入したところ。もうすこし細かく砕いておいた方がよかった。

こちらが粉砕後。満遍なく粒径が揃うように粉砕できるわけではない。ある程度細かくしたら、フルイにかけて、大きなものを再度粉砕する。原料同士をぶつけて粉砕する仕組みではあるが、なんだかんだで粉砕機の刃が摩耗し、金属片が混入することがある。磁石に付くタイプの金属辺であれば、磁石にビニール袋を付けて顔料から金属片を取り除く。ビニル袋を外せば砂鉄は落ちるので、磁石に付いて困るということもない。
ボールミル
円筒形のポットの中に粉砕する原料、硬質なボールを入れ、回転させることによって粉砕する。鉱物を砕いて顔料にする場合は水も入れる、湿式にすることが多い。比較的硬度が高めの鉱物でも粉砕できるほか、極めて細かく砕くこともできる。

原料とボールと水の割合が大事であるが、写真の例はちょっとバランスが悪そうである。

回転台が必要であるが、新品はかなりの値段がする。中古市場を探すのが一般的かと思う。私は学校で廃棄する予定だった陶芸用のジャーと回転台を頂いてきた。電動ロクロの回転台にミル回転台を重ねて使うタイプのものである。

ポットに対して適切な割合の原料がいるので、一度にそこそこの量の鉱物を砕くことになる。また長時間回転する間、騒音も発生する。したがって、どちらかというと顔料を販売する目的で使うものであり、自分用の顔料を作る規模では出番は珍しくなる。


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