2024-07

展色材

熱で樹脂を溶かし、画用液を調合する方法

乾性油に樹脂などを混ぜて画用液を作るとき、通常は樹脂を溶剤に溶かしてワニスとしてから、乾性油に混ぜる。しかし、この場合必然的に一定量の揮発性溶剤が画用液に含まれることになる。溶剤の少ないもの、または全く溶剤を含まない画用液が欲しいという人も...
支持体

ゴッホ風キャンバスの作り方

はじめに 日本では、油絵というと、モネやゴッホなど印象派・後期印象派の作品を真っ先に思い浮かべる人は多いと思う。絵画教室で教える油絵も、印象派以降の絵具の使い方に則したものが普通ではなかろうか。画集などと違って、ゴッホの作品の実物から与えら...
支持体

油性地塗り

油性の地塗りは、油彩技法専用の地塗りとなる。鉛白と亜麻仁油による地塗りが理想的である。鉛白の地塗りをしたキャンバスは最近では入手が難しい。油性キャンバスとして販売されているものはチタニウムホワイトと亜麻仁油が主体となっていることが多い。キャ...
未分類

生画布を張り、膠引きする方法

本記事では、膠引きも地塗りもされていない状態の亜麻布(これを生画布と呼ぶことにする)を木枠に張って、膠引きするまでを説明する。市販の絵画用キャンバスは、PVAで目止めされており、さらにそこに白い地塗り塗料(ほとんどはアクリル塗料)が塗られて...
顔料

黒概要

黒の種類 炭 絵具としてよく使われてきた黒には、まず植物や動物の骨を焼いて、炭にしたものが挙げられる。植物など何らかの有機物を燃やすと炭や灰となる。空気が充分に行き渡るようにしておけば、ほとんど全て燃え尽き、わずかな灰が残る。灰にしてしまっ...
展色材

ダンマル樹脂

概要 ダマール、ダンマーとも表記。英語はDamar、Dammar。東南アジアで、フタバガキ科から採取される軟質の現存樹脂。インドネシアのスマトラ島から採れるものが有名。 ヨーロッパで使用されるようになったのは19世紀以降である。マスチックな...