顔料 マシコット(密陀僧)、鉛丹(ミニウム) 概要 マシコット(密陀僧)と鉛丹(ミニウム)は、いずれも鉛を焼いて(酸化させて)つくる顔料である。古くは鉛白を焼いて作っていたようである。鉛白を空気に晒した状態で加熱すると、徐々にクリーム色になり、それから薄い黄色、やや赤味のある黄土色と変... 2024.08.04 顔料
顔料 ボーンブラック(骨炭) 動物の骨を蒸焼きにして炭化して作った黒顔料。アイボリーブラック(象牙黒)という名の顔料や絵具は、現在は骨炭が原料である。赤味の黒とされるが、焼成温度等によっても変る。骨はリン酸カルシウムが主たる成分であり、これを栄養として黴が発生しやすいと... 2024.08.02 顔料
顔料 黒概要 黒の種類 炭 絵具としてよく使われてきた黒には、まず植物や動物の骨を焼いて、炭にしたものが挙げられる。植物など何らかの有機物を燃やすと炭や灰となる。空気が充分に行き渡るようにしておけば、ほとんど全て燃え尽き、わずかな灰が残る。灰にしてしまっ... 2024.07.26 顔料
顔料 ヴァインブラックをつくる ヴァインブラックVine Blackは葡萄の蔓、またはワイン製造時の絞りかすなどを蒸し焼きにして炭化させた顔料である。Vineは葡萄の木を指す。蔓(枝)から作ったものをヴァイン、絞りかすを使ったものをワインブラックという言い分けても良さそう... 2023.10.16 顔料
顔料 ランプブラックをつくる 昔の製法 ランプブラックは石炭や石油を燃やして出来た煤を集めたものである。現在のランプブラックは石油炉で作られる。安価なうえに、耐久性、耐光性、耐酸性、耐アルカリ性いずれも優秀である。工業化以前では、煤を集めた顔料の製法が古代ローマ時代のウ... 2023.10.15 顔料
顔料 安価な粉砕機で鉱物を顔料化する方法 安価な粉砕機を使って、鉱物を顔料化してみたので、レポートする。 購入したのは写真のような粉砕機で、ネットショップで1.5万円ほどで購入できる。ナッツなど食料品を粉砕する機械であるが、鉱物も砕けるようである。原理としては、刃物で粉砕というより... 2023.10.15 顔料
顔料 油絵具の手練り 絵具は顔料と展色材から成っている。油絵具に関して言えば、顔料と乾性油を練り合わせるだけで、立派な油絵具となる。そこに乾燥剤や金属石鹸など、さまざまの助剤が加わって展色材を構成している。自分で手練りすることによって、珍しい顔料を使用したり、展... 2023.10.14 顔料
顔料 テールベルト顔料をつくる テールベルト、緑土と言われる顔料の鉱物名に関しては、『絵画材料事典』では「セラドン石」とされているが、別の文献では「海緑石」となっていたり、あるいは両者であったりする。両者とも雲母グループの鉱物でよく似ており、さらに色味に個体差が大きく、区... 2023.10.14 顔料
顔料 天然ウルトラマリンの抽出(ミニマム版) ラピスラズリは青以外にも方解石やパイライトなどを含んだ岩石であり、砕いただけでは灰色がかった青となる。その色でも使えないことはないが、より純度の高い鮮やかな青を得るには、青い部分を抽出しなければならない。抽出されたものをウルトラマリンと呼ぶ... 2023.10.14 顔料
顔料 ベンガラ(ヘマタイト)顔料の作り方 酸化鉄の鉱物、ヘマタイトを砕いて、赤茶色の顔料を作る。ヘマタイトは地面のどこかや、田んぼの中(鉄バクテリアが生成した酸化鉄)などを利用できるが、鉱物ショップで購入したものを使った。 2023.10.14 顔料