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展色材

ダンマルワニスの作り方

固形のダンマル樹脂をテレピンに溶かしてワニスにする方法を述べる。ダンマルの他に、同じく軟質の樹脂であるマスチックも同様の方法でワニスを作ることができる。溶剤にはテレピンの他ペトロールを使うこもできる。ニスは、絵画の保護膜や加筆ニス、油彩、テ...
顔料

油絵具の手練り

絵具は顔料と展色材から成っている。油絵具に関して言えば、顔料と乾性油を練り合わせるだけで、立派な油絵具となる。そこに乾燥剤や金属石鹸など、さまざまの助剤が加わって展色材を構成している。自分で手練りすることによって、珍しい顔料を使用したり、展...
展色材

膠の使い方(膠液の作り方)

「膠」は動物の皮や骨などから作られる接着剤で、洋の東西を問わず、太古の昔から木工など様々な用途に用いられてきた。動物の皮や骨等を石灰水に浸けることによって、毛などの不要なものを取り除き、煮て濃縮させ、固めたものである。料理で使うゼラチンと同...
支持体

半油性地塗り

「半油性地」は、吸収性地と、非吸収性地の中間の性質を持つ、折衷的地塗りである(各地塗りの性質の違いについては「地塗り概要」を参照)。本項では、乾性油と膠のエマルションによって、半油性地を作る手順を紹介する。「エマルション(乳濁液)」とは、あ...
展色材

サンシックンド油の作り方

サンシックンドオイルは、生のオイルを、水の上に置き、空気が通る状態で長期間太陽光に晒して作る。強い乾燥性、粘性の高さ、黄変の少なさが特徴である。水との親和性が良く、テンペラグラッサ等のエマルジョン技法の媒材としても適している。市販品はボイル...
顔料

テールベルト顔料をつくる

テールベルト、緑土と言われる顔料の鉱物名に関しては、『絵画材料事典』では「セラドン石」とされているが、別の文献では「海緑石」となっていたり、あるいは両者であったりする。両者とも雲母グループの鉱物でよく似ており、さらに色味に個体差が大きく、区...
顔料

天然ウルトラマリンの抽出(ミニマム版)

ラピスラズリは青以外にも方解石やパイライトなどを含んだ岩石であり、砕いただけでは灰色がかった青となる。その色でも使えないことはないが、より純度の高い鮮やかな青を得るには、青い部分を抽出しなければならない。抽出されたものをウルトラマリンと呼ぶ...
展色材

ブラックオイルの作り方

乾性油に鉛を加え、色が黒くなるまで煮ると、乾燥がとても速く、堅牢な被膜を作るオイルができる。ブラックオイルと呼ぶ。見た目は漆黒だが、透明度があり、絵具に混ぜて画面に塗布する際には、さほど気にならない。日本では、J・シェパードの『巨匠に学ぶ絵...
展色材

乾性油概要

乾性油概要 油の分類 油彩技法で使用する油は、「精油」と「油脂」に大別される。「揮発油」と「不揮発油」と言っても良い。両者は、性質も役割も大きく異なる。揮発油は、空気中に蒸発して画面に残らない。テレピン、ペトロールなどがこれにあたる。「不揮...
顔料

ベンガラ(ヘマタイト)顔料の作り方

酸化鉄の鉱物、ヘマタイトを砕いて、赤茶色の顔料を作る。ヘマタイトは地面のどこかや、田んぼの中(鉄バクテリアが生成した酸化鉄)などを利用できるが、鉱物ショップで購入したものを使った。